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ホーム > アニメ感想2006-2007 > 電脳コイル 第26話(最終回) 「ヤサコとイサコ」

ミチコさんはイサコとヤサコの生みだした存在だった。
子供から大人になる過程で感じる心の痛み。自立への扉を開けて歩き出すイサコ。
イサコがヒロイン、ヤサコがヒーローのようだったよ!
いい最終回だった~!NHKの実力を思い知った。さすがです。
(NHK教育 土曜18:30~)


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まずは、「すべてのはじまり」である事件を整理しましょう。
イサコは電脳医療の終了が近づきお兄ちゃんとのお別れをしようとしていた。
オジジは治療の為にヌルキャリアで意識を分離させて電脳医療空間4423の中に入るが、負荷がかかり過ぎてポックリ逝ってしまう。
ヤサコはお葬式の日にデンスケに導かれ4423に接続。ノブヒコと会う。
ノブヒコとヤサコのキスを目撃してしまったイサコは嫉妬のあまり、お兄ちゃんとの別れを拒否。
ネガティブ人格「ミチコさん」が生みだされ、電脳医療空間4423は「あっち」へと変質してしまう。
帰り道、死後もイサコを探してヌルとなってさまようオジジと会ったヤサコ。
オジジからデンスケの封印の首輪をもらったヤサコは記憶を消されてご帰還。
その後オジジはイサコを迎えに行き、イサコもまた目覚めた。
   *     *     *

ラストのハラケンとの会話は深い。
「イリーガルとは何かの感情だったのではないか、感情をヌルたちが拾い上げ形になったのがイリーガルなのではないか。」
登場人物それぞれの感情が形を変えたイリーガル&あっちとの出来事を描いた作品ということ。
最終回は「ヤサコとイサコの話」ってことなのですね。

ヤサコはイリーガルの姿に変えたデンスケに出口へと導かれ、やっとデンスケに触れることができた。
デンスケとちゃんとお別れが出来たヤサコ。そしてヤサコは戻ってきた。
それはハラケンとカンナの時と同じ。
「デンスケに会いたい」という感情がヤサコをあっちへ誘い、そして満たされて帰ってきた。

ミチコの誕生の秘密。
イサコの苦しみと悲しみを食べるために生み出されたイサコの分身。
ミチコはヤサコのキスと「お兄ちゃんを失いたくない」イサコの苦しみの子供。
(だからミチコさんの声はヤサコになったりイサコになったりするのね)
ヤサコもミチコを生みだしたというのは、イサコを怒らせたというだけではなくて、ヤサコもまた「初恋」のノブヒコを消されるのが嫌だったからなのかもしれない。

ミチコさんの誘惑は、そのまんまモラトリアム
いつまでも子供のままでいてもいい世界。大人になるための痛みも苦しみもない優しい世界。
「行ってはダメ。そっちには痛みと苦しみしかないの」とイサコを引き留めるミチコ。
ヤサコの呼びかけに応え、自立への扉を自ら開くイサコの場面は圧巻!

「だから…だから行かなければならないの。私はこれからあなた達なしで自分ひとりで生きてゆかなければならないから。」
お兄ちゃんが結ってくれた髪がほどける。
お兄ちゃんの呪縛から解放されたのを象徴しているかのよう。
「痛みを感じる方向に出口がある!」
イサコは「ずっとお兄ちゃんと一緒にいたい、子供のままでいたい」という感情から脱却できた。
お兄ちゃんともミチコさんともお別れできた。だから戻って来られた。

人は細い道でつながっている。きっとつながっている。
「おかえりイサコ」「ただいまヤサコ」
なんて美しいシーンなのだ!・゚・(´Д⊂ヽ・゚・

対照的に、大人になりきれなかったのは猫目宗助ですね。
昔も今も彼の目的は変わっていない。「メガマスに復讐」「報いを受けさせてやる」
父の復讐のために周りが見えなくなっていて、自分が旧コイルスの一派に利用されているのに気がついていない。
肉親を人質にとられ踊らされていたのはイサコだけでなく猫目も同じ。
タケルくんのほうがずっと大人だ。
「父ちゃんはイマーゴや電脳ペットを人の心を直すために作ったんだ!」
そしてタケルくんは兄のメガネを壊す。
猫目パパは宗助が暴走するのを分かっていたからタケルにパスワードを教えたのだろう。
「復讐」という感情にとらわれたまま乗り越えられずに破滅、そして失踪エンド。
ラピュタのムスカのように「メガネが、メガネがぁ~」とかしてくれたら最高だったのに惜しいな。
もし宗助にイマーゴがあったなら、猫目パパに会えただろうにと思うと、完全には憎みきれない。
ミチコさんは「何度でも蘇る」と言った。
失踪した宗助が再びミチコさんを生み出して、シャアみたいに「電脳コイルOVA 逆襲の猫目」とかやってくれたら惚れちゃうぜ。

そして後日談。
中学生になったヤサコ。イサコからの電話。
「お前は同じ道を迷って同じ道を目指した仲間だ。」「私はイサコ。名付け親はあんただ。」
いいねえ、この二人。互いに依存しあっていない「大人の関係」。
大人になってもずっと続く親友ってこんな関係だよね。

ラスト、ヤサコとキョウコはメガネ無しでデンスケの幻を見る。
信じる心、つながる心。それが大事なのだということ。
END

うおおお!すばらしい最終回でした。
華麗な伏線回収。ぶれる事のない物語のテーマ。
中だるみとも思えた中盤のイリーガル話にもちゃんと意味があったわけですし。
一つのお話としてきっちり美しく終わったと思います。
もし続編があるとしても、コミカルにやろうと思えば「コイル探偵局」の活躍や、ヘイクーのイタズラ話で十分できるし、
シリアスなら、猫目の過去や失踪後の新たな事件…って展開もできる。
いくらでも次に繋げられる作りになっていて、妄想ゴコロをくすぐる所も最高です。
来週からさっそく再放送。また初めから見たら新たな発見があるかもしれません。

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おまけ。
猫目さんのあまりの鬼畜っぷりに「可愛さ余って憎さ100倍」の逆で「憎さ余って萌え100倍」になってしまいました。
今では、すっかりネコメスト。ネコメスキー。猫目で妄想ご飯3杯いけますよ。
中の人にまで萌えちゃいました。新たな出会いをありがとう。電脳コイルさま
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